
天気のよい昼下がり、住宅地を歩いていたら、ふと、猫と目があった。
通りに面した日当たりのよい窓の前に座っていたその猫は、一瞬目があうと、すぐに小さなあくびをし素知らぬ顔で毛づくろいを始めた。
そういえば、昨日もこの猫と目があった。
赤い首輪をし、白に黒いぶちのすました猫。
でも、昨日は通りを見下ろす2階の窓の前に座っていた。
よく見ると、今彼女(彼?)の居るところにも、昨日いたところにも、白い小さな座布団が見える。
眺めが良く日当たりの良いそれらの場所は、彼女のお気に入りのなのだろう。
きっと彼女は、毎日お気に入りの場所で、通りや通る人を眺めているのだ。
通勤している大人たち。学校へ通う子供たち。カートを引きながらゆっくり歩くお年寄り。
サーッと通り過ぎる自転車や自動車。
芽吹いては萌え枯れてゆく木々。雨の日風の日晴れの日。
彼女の瞳には、この風景ががどんな風に映っているんだろう?
毎日毎日同じだけど、すこしずつ違う日々。
彼女はいったいどんなことを知っていて、どんなことに思いを馳せているんだろう?
あたしは彼女その何もかも見透かすような瞳に、どんな風に映っているんだろう?
ぼんやり考えてるうちに、いつの間にか毛づくろいを終えた彼女は、こちらを気にする様子もなく、再びすました顔で通りを眺めていた。
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秋晴れ。空が水色で高い。きれ~。
こんな空をながめてると、なんだかオセンチになる。
ヒトが生きていくのに必要なものってなんだろ?
少しの食べ物。少しのきるもの。
雨風をしのぐお家。
それ以外に必要なものってあまりない。
それらはすでにもっているし
それで満足できたらいいのに、なぜかできない。
不思議。
『もっともっと』
すばらしいヒトの知恵・向上心。
もっと良くなろうとする力
便利さに豊かさに進んでいこうとする力には限りがない。
そして、伴って生じる欲も限りない。
すばらしい知恵をもっているのに
コントロールの効かない妬みや恨みの負の感情は常に付きまとう。
動物や草木のような無垢さやシンプルさは、
知恵を持っているヒトには、もう求められないんだろうな。
そう考えると
むか~しむかし、そのむかし
アダムとイブが食べた、赤い果実は
本当に禁断の果実だったのかもしれない。
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